福岡逓信病院・「病気のプロフィル」シリーズ


  近年の医学研究の発展は、基礎医学 ・ 臨床医学を問わず、めざましいも
 のがあり、医療従事者は常々最新の知識を追跡する必要があります。しか
 しその情報量は膨大で、ともすれば断片的な知識として片づけられてしま
 う恐れがあります。
  ここに紹介します、「病気のプロフィル」 シリーズは、福岡逓信病院の
 柳瀬敏幸名誉院長(九州大学名誉教授)が、さまざまな疾患を患者さんの
 診察から出発し最新の知識を専門横断的に該博にまとめたものです。最初
 は福岡逓信病院に勤務する医師向けに数部配布していたものですが、今や
 数百部を配布するようになりました。このたび、さらに多くの方々の御参
 考になればと考えまして、本ホームページで公開することにいたしました。
 今後も新たに作成され次第、公開していく予定です。
 
平成14年12月
福岡逓信病院院長 津田泰夫


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 解説された病気はすべて福岡逓信病院に入院した患者で、ベッドサイドで多少と
も問題になったものが取り上げられ、ごく平易に、しかし最新の知識を洩らさないこ
とを本旨としてまとめられたものであります。
 一部にプリントのナンバーが欠落しているか、あるいはまとめる予定のメモしか
残っていないものがあります。


 ナンバーが付いていないもの

 ○好酸球性胃腸炎(1991. 2. 2)
 ○器質化肺炎(1993. 2. 5)
 ○末梢血で好酸球が増多する病気(1993. 2.16)
 ○MCTDは内科学書から消えるか(1993. 11.8)
 ○ウイルス関連血球貪食症候群(1994. 2.14)
 ○アレルギー性肉芽腫性血管炎(1994. 3.18)
 ○Hyperviscosity syndrome(1995. 10. 31)
 ○好酸球増多症候群の分類(1995. 11. 17)
 ○膵炎の原因を考える参考情報(1995. 12.19)
 ○Chronic relapsing pancreatitis ─ 1患者についての覚え書き.膵管狭細型
  膵炎、遺伝性膵炎をふくむ(2001. 8. 20)

 執筆予定として主題のみあげられているもの(1991-1992年)

 1991-1992年に欧米の一流臨床雑誌の巻頭論説(editorial) に解決すべき日常
的な病気の課題として次のものがあげられています。
 反復するイレウスの内科的予防と治療 preventivecares and therapies of
recurrent ileus、心不全の新しい治療 new approachesto heart failure、が
ん心理学序説 introductory psychooncology、.......
 ごく一部にとどめましたが、上の三題とも病棟、外来、在宅診療などで経験的
に処理される可能性があり、「病気のプロフィル」あたりでしっかりと基礎を固
める必要がありましょう。


 ナンバーが付いているもの


 No. 15. 直線状胸椎症候群(1996. 5. 17)
 No. 16. UCTD ─ 特定できない結合織病(1996.5. 28)
 No. 17. びまん性汎細気管支炎と副鼻腔気管支症候群(1996.7. 7)
 No. 18. 巨核球が減る紫斑病(1997. 5. 12)
 No. 19. crackleとvelcro rale(1997. 6.20)
 No. 20. 血球貪食症候群(1997. 10. 30)
 No. 21. 特発性細菌性腹膜炎、とくに肝硬変症関連腹膜炎(1997.12. 15)
 No. 22. リウマチ性多発筋痛症 ─ 最近の知識に学ぶ(1998.5. 16)
 No. 23. 胸部X線上の肺がん(1998. 6. 22)
 No. 24. 正常圧水頭症 ─ 治療の可能な成人の痴呆症(1998.8. 4)
 No. 25. 改訂・胸部X線写真上の肺がん(1998.8. 25)
 No. 26. リウマチ関連呼吸器病変 ─ 分類表の提案(1998.9. 23)
 No. 27. 組織球性壊死性リンパ節炎 ─ 菊池病(1998.12. 21)
 No. 28. 肺気腫 ─ 進歩した画像解析(1999.3. 19)
 No. 29. 画像における空気濃度の病巣 ─「肺気腫」(No.28) への追加
      (1999. 4. 16)
 No. 30. 血球貪食症候群 ─ 改訂(1999. 6.25)
 No. 31. パーキンソン病とパーキンソニズム─ 変貌著しい最近の症候論と治療学
      その1(1999. 10. 21)
 No. 32. パーキンソン病とパーキンソニズム─ 変貌著しい最近の症候論と治療学
      その2(2000. 4. 11)
 No. 33. 心室内の壁在血栓にもとづく多発塞栓(1999.11. 8)
 No. 34. うつ病(2000. 1. 10)
 No. 35. 不明熱(2000. 6. 16)
 No. 36. リウマチの治療. その1(2000. 10.25)
 No. 37. リウマチの治療. その2(2000. 12.12)
 No. 38. 腸炎と潰瘍性大腸炎. その1. 腸の生物学的機能─ 臨床医学的視点
      (2001. 4. 24)
 No. 39. 腸炎と潰瘍性大腸炎. その2. 腸炎の新しい分類(2001.6. 17)
 No. 40. 腸炎と潰瘍性大腸炎. その3. 非特異性腸潰瘍(2001.9. 6)
 No. 41. 混合結合織病・重複症候群・未分化結合織病(2001.12. 21)
 No. 42. クローン病の精神心理 ─ 若い成人に好発する病気のモデル(2002.4. 26)
 No. 43. スティル病と成人スティル病(2002.9. 27)